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メルボルンの基本情報

メルボルンの基本情報 Melbourne, Basic Information
- 基本情報
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タスマニア島に居ついた植民者が、クジラ捕りや探検者から「もっと緑のある、豊かな土地がある」と伝え聞いて、海を渡り、ヤラ川のほとりに足場を築いた。1835年のことだ。ニューサウスウエールズの総督は不法占拠だと怒ったが、植民者は増え、1851年にビクトリア州として認められた。当時の女王、クイーン・ビクトリアにちなんでのことだ。そのせいか、今もって、オーストラリアのなかで、最も英国風の強い土地柄だ。
タスマニア州に次いで小さな州だが、メルボルンは、キャンベラができる1927年まで、オーストラリア連邦の臨時首都でもあった。また、1880年にはオーストラリア初の世界博覧会を開いているし、1956年には南半球最初のオリンピックも開催している。フレミントン競馬場のメルボルンカップレースや、メルボルン・クリケットグラウンドは、オーストラリアを代表するものだと自負している。国営放送、ラジオオーストラリア(ABC)も、本拠はメルボルンにある。
ビクトリア州を支えるのは、こうしたメルボルンを中心とする産業資本とマレー川の水がもたらす農牧地帯だ。大手企業は、メルボルンに本社をもっていることを誇りとしている。一方、かつては、蒸気船や外輪船が行き交ったマレー川は、内陸部の農産物を運ぶ交通手段であるとともに、小麦畑や牧草地の農業用水となって、豊かな収穫をもたらした。富を得た人々はメルボルンに豪華な邸宅や庭園を造った。観光名所にもなっているコモハウスの壮麗さは、オーストラリアのほかの都市では見られない。またサウスヤラやトゥーラクの住宅街も、豊かさの象徴である。 そんなビクトリア州だが、現在は5人に1人が海外生まれの新移民だ。メルボルンのギリシア系人口は、ギリシア本国のアテネ、テッサロニキに次いで世界で3番目に多いといわれる。イタリア系、ユーゴスラビア系もいる。チャイナタウンもオーストラリア最大で、最近はベトナム系も増えてきている。
【ビクトリア州の基本データ】
面積 22万7600km2
人口 約489万人
州都 メルボルン Melbourne(人口約337万人)
時差 オーストラリア東部標準時(日本より1時間早い)また、サマータイムを採用しており、通常10月最終日曜より3月最終日曜までプラス1時間となる(日本より2時間早くなる)。
電話州外局番エリアコード 03
- 観光情報
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メルボルンは人口337万人を擁するオーストラリア第2の大都市で、キャンベラができるまではオーストラリアの首都だった。碁盤の目状になった都心には、ビクトリア様式の重々しい建物が並び、街を歩く紳士、淑女、さらに制服に帽子といったいでたちで名門校に通う子供たちの姿も見られる。そんなメルボルンの顔として市民に親しまれているのがトラム(市電)。チーン、チーンと音を鳴らしながら市街地を走り抜ける姿は、メルボルンの代表的光景だ。
この街は世界中からの移民が住む多民族都市としても知られている。そのため食文化はオーストラリア随一の豊かさを誇る。新鮮な素材を使ったモダンオーストラリア料理、英国料理、フランス料理から、本場顔負けのイタリア料理、ギリシア料理、中華料理まで、食い道楽にはこのうえない都市でもある。 街の目抜き通りスワンストン・ストリートがヤラ川を越える手前にフリンダース・ストリート駅とフェデレーションスクエアがある。威風堂々、英国風のフリンダース・ストリート駅と、新しい街のシンボルである現代建築のフェデレーションスクエアが川沿いに並ぶその光景は、メルボルンの今を象徴している。
移民、食、トラム、建物……古きものを大切にしながらも、新しいものを受け入れて独自の文化を作っていく。そんなメルボルン流のスタイルを感じながら、街歩きを楽しみたい。
【観光のポイント】 Point 1 メルボルンでトラムに乗る。車窓から落ち着いた街並みを観光するのが、何といっても楽しい。
Point 2 競馬のメルボルンカップ、プロフットボールのオーストラリアンルールズ、F1グランプリ、さらにテニスの全豪オープンと、メルボルンではスポーツ観戦もはずせない。
Point 3 フィリップ島でのペンギン見学。オーストラリア広しといえども、これだけまとまってペンギンが浜に上がってくるのはここだけだ。
Point 4 かつてゴールドラッシュで沸いたベンディゴやバララットなど内陸部の町を訪ねる。当時の面影を残す建物が町中に数多く残っており、タイムスリップした気分が味わえる。
Point 5 ダイナミックな自然景観が楽しめるグレートオーシャンロード。メルボルンから日帰りも可能だが、数日のツアーで訪れるのが正解。
- 交通機関
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【アクセス】
●日本から
東京からカンタス航空が毎日直行便(木土日の帰国便はシドニー経由)を就航。また東京、名古屋、大阪から直行便のあるケアンズ、ブリスベン、シドニーで、乗り継ぎ便を利用する方法もある。アジア系航空会社の経由便も利用可能だ。
●オーストラリア国内から
カンタス航空が各州都および主要都市からフライトをもっている。ヴァージンブルーもケアンズ、ブリスベン、シドニー、アデレード、パースから直行便を運航している。 シドニー、アデレードなどからのグレイハウンド・オーストラリアの長距離バス、ビクトリア州内各地からのVラインのバスなど長中距離のバスと、他の州からの長距離列車が発着するのはスペンサー・ストリートに面した巨大なサザンクロス駅Southern Cross Stationだ。1階が鉄道駅、地下がコーチターミナルとなっている。
【空港/市内間】
メルボルン国際空港Melbourne International Airport(そのある場所からタラマリン空港Tullamarine Airportとも呼ばれる)は、市内北西約25kmに位置しており、中央に国際線ターミナル、その両脇にカンタス航空をはじめとする国内線のターミナルが入った近代的な空港だ。国際線、国内線とも同じ建物内なので、乗り継ぎの手続きはスムーズにできてとても便利だ。また、それぞれ1階が到着ロビー、2階が出発ロビーとなっている。
●シャトルバス
空港から市内への最も一般的な足はスカイバスSkybus。ターミナル前に乗り場がある。市内のサザンクロス駅地下のコーチターミナルCoach Terminalまで約20分だ。ホテルが決まっている場合は、コーチターミナルより市中のホテルを回るミニバス、ホテルコネクションが利用できる。
●タクシー
空港から市内まで$35~40(市中心部まで約20分)。3人いればスカイバスとほぼ同料金だ。
●アバロン空港アクセス
ジェットスターの一部の便が発着するのがメルボルンの南西55kmにあるアバロン空港Avalon Airport。メルボルン中心部の指定した場所へはサンバスSunbusというエアポートシャトルが運行。スペンサー・ストリートまで約50分、フランクリン・ストリートまで約1時間。
【トランジットセンター/市内間】
トランジットセンターは、空港シャトルバスの発着場所と同じサザンクロス駅の地下コーチターミナルとなっている。グレイハウンドパイオニアなどの長距離バス、州内からのVラインの中距離バスはいずれも、ここを発着場所としている。目の前のスペンサー・ストリートにトラムストップがある。メルボルンの市内交通 メルボルンとその周辺の交通に関しては、メルボルン都市交通局(通称メットMet)の管轄となっている。ゾーンはシティを中心としたゾーン1、その周りを囲むかたちでゾーン2となっている。料金は移動するゾーンの組み合わせによって3つのパターンに分かれている。それぞれに2時間チケット2 Hour Ticket、1日チケットDaily Ticket(購入当日乗降自由)、1週間チケットWeekly Ticket、1ヵ月チケットMonthly Ticketがある。どのチケットででもトラム、バス、電車が使える。 チケットはメットカードmetcardと呼ばれる磁気の入った紙のカード。駅や市中各所にあるキオスク、コンビニエンスストアなどで、前もって購入しておくのがおすすめだ。売っているお店にはmetcardマークの旗が立てられている。
バスやトラムの車内には刻印機Validating Machineがあって、最初に乗ったときにメットカードを入れ刻印を受ける。電車に乗る場合は、自動改札にメットカードを通せば刻印される仕組みだ。なお、トラム、バス車内でも購入できるが、2時間チケット、1日チケットのみ。またコインしか利用できない。
ゾーンの地図、および中心部のトラム、バス、電車の路線図は、インフォメーションで手に入る無料情報誌などに載っているので、参考にするといい。
- モーニントン半島
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メルボルンの沖、ポートフィリップ湾を抱え込むように突き出ているのがモーニントン半島。メルボルン市民が休日に訪れる観光地として人気が高い。スイミングに適したビーチが広がり、ダイビング、ドルフィンウオッチ&スイム、サーフィン、フィッシングなどの海でのレジャー、そしてワイナリー巡り、ハイキング、ゴルフ、乗馬なども楽しめる。
おもな町はインフォメーションセンターがあるドロマナDromana、そして美しいビーチがあるローズバドRosebud、ライRye、ドルフィンクルーズの出発点ソレントSorrento、半島先端の町ポートシーPortseaと続き、いずれもポートフィリップ湾の側を走るポイントネピアン・ハイウェイPoint Nepean Hwy.沿いにある。これらの町では宿泊施設、レストラン、スーパーなどがあり、滞在には不便はないだろう。
- フィリップ島
- メルボルンの南東137kmに位置するフィリップ島は、メルボルン市民にとって夏の週末にリゾートライフを過ごす場所。そして観光客にはメルボルン観光のハイライトとでもいうべきペンギンパレードが見られる島としてよく知られている。フィリップ島の中心地はカウズCowesという北部の町。キャラバンパークやホテルなどはこの町にある。島の東南端、ウーラマイ岬Cape Woolamaiへ続く浜は、この島きってのマリンスポーツエリア。プロのサーファーのサーキットにもなっている所で、夏の間は島中から若者が集まってくる。
- ダンデノン丘陵
- メルボルンの東約35kmに位置する標高663mのダンデノン山を中心とする丘陵地帯は、メルボルン市民が週末のドライブや自然散策を楽しむ場所。起点となるのはパフィンビリィの出発点でもあるベルグレイブBelgraveの町だ。
- ヤラバレー
- メルボルンの東、大分水嶺の裾野に位置するのがヤラバレー。広範な丘陵地帯にブドウ畑が連なるオーストラリアを代表するワイン生産地だ。1837年、ライリー兄弟がシドニーから900kmの道程を歩いてやって来た。翌年、彼らが持ってきた600本のブドウ苗木をこの地に植えたことが、大ワイン生産地の礎となった。現在50あまりのワイナリーがある。 観光拠点となる町はリリデールLilydale、ヤラグレンYarra Glen、ヒールズビルHealesville。ワイナリーや見どころは町の郊外となるので、メルボルンや現地から出ているツアーか、レンタカー利用が現実的だ。なお車を利用するなら、しゃれたB&Bやプチホテルが数多くあるので、ゆっくり宿泊してみたい。
- グレートオーシャンロード
- オーストラリア大陸が海へ落ち込む奇景が見られるのがグレートオーシャンロード。メルボルンの南西、トーキーTorquayからローンLorne、アポロベイApollo Bay、ポートキャンベルPort Campbellを経てワーナンブールWarrnamboolの東まで(公式にはアランスフォードAllansfordまで)続く、全長約250kmの風光明媚な海岸沿いの道路のことだ。 グレートオーシャンロードは大きく3つのパートに分かれる。まずはその起点であるトーキーからローンまでのサーフコーストSurf Coast。ここの見どころは、もちろん美しいサーフビーチ。マリンレジャーの中心地であり、若者に人気のリゾートが続く。続いてローンからポートキャンベルまでは温帯雨林が多く、オトウェイズ・ヒンターランドOtways Hinterlandと呼ばれる。そして最大の見どころはポートキャンベルからワーナンブールまでのシップレックコーストShipwreck Coastだ。「12人の使徒」をはじめとした奇岩の景勝地を訪ねよう。
- バララット
- オーストラリア史の節目のひとつは、1850年代に突然始まったゴールドラッシュだ。急激な人口の移動、そして増加。一攫千金を夢みた人々が、世界中からオーストラリアへ集まってきた。ビクトリア州内陸部もかつてゴールドラッシュに沸いた地域。特にメルボルンの北西112kmにあるバララットから、その北100kmほどにあるベンディゴまでの一帯は、数多くの金鉱があった所で、ゴールドフィールドGoldfieldの通称で呼ばれている。 ゴールドフィールドの入口にあたるバララットは、特に強くゴールドラッシュのあおりを受けた町だ。1851年、金が発見されるときまでは、ほんの小さな町に過ぎなかったバララット。わずか数年後には、人口が4万人と膨れ上がっていた。ゴールドラッシュの「ラッシュ」のところの語感がわかるだろう。金の採掘は第1次世界大戦時まで続き、ビクトリア州の金のおよそ28%を産出していた。現在では、人口8万人あまりの小都市で、19世紀当時の様子を再現したテーマパーク、ソブリンヒルが数多くの観光客を集めている。 バララットの見どころは、ソブリンヒルと東側のユーレカ・ストリート周辺、中心街に残るコロニアルな建物や美術館、そして西側に広がるウェンドウリー湖やバララット・ボタニカルガーデンといったところだ。
- グランピアンズ国立公園
- バララットから北西へ約150km、メルボルンから260kmに、ビクトリア州最大の国立公園、グランピアンズ国立公園がある。その広さは16万7000ヘクタールにも及ぶ。大分水嶺の西端に延びる山脈で、荒々しい砂岩の3つの峰が北と南に90km、東西50kmにわたって壮大な姿を形成している。一帯にはゴンドワナ大陸時代から続くユーカリ林や多雨林が生い茂っており、また数百万年もの間風雨にさらされて奇妙な形に風化した岩、澄んだ水のほとばしる滝、山の間に点在する湖と、すばらしい自然の景観が堪能できる。3万年以上も前から、この地を聖地として先住民族アボリジニが住んでいたという。アボリジニたちが残した岩絵は、このあたり40ヵ所で発見されている。 コアラやカンガルー、ポッサムなど野生動物が間近で見られ、またワイルドフラワーの宝庫としても知られている。特に春には、ヒース、ワトル、ボロニアなど700種あまりの花が咲き、山々は赤、黄、紫、ピンク、白の色鮮やかな絨毯を敷き詰めたような美しさとなる。
- ビクトリアン・アルプス
- 大分水嶺山脈の最南部に位置するビクトリアンアルプスは、夏はハイキングやピクニック、冬はスキーにと1年を通じてアウトドアライフを味わえるエリアだ。特に冬のスキーは近年人気を集めており、週末はメルボルンからたくさんの人たちが出かけている。ただ、スキー場はかなり広範囲に散らばっているため、NSWのスノーウィマウンテンズのように、ひとつの町に滞在していくつかのスキー場を訪れるというわけにはいかない。ビクトリアンアルプスでは、1ヵ所に滞在して、そのスキー場をじっくり楽しむという雰囲気だ。マウントブラーやフォールズクリークのような、オーストラリアを代表する大規模なスキー場もあり、長期滞在してコースを滑り尽くすというのもいい。週末はメルボルンから各スキー場へツアーが出ている。
- マレー川流域
- マレー川はオーストラリアアルプスにあるパイロット山Mt. Pilotの山腹に源を発し、海抜1800m以上の大陸中のすべての水を集めて流れている。途中、シドニーハーバーの6倍はあるといわれる巨大な人工湖ヒュームを経て、ニューサウスウエールズとビクトリアの州境を流れる。さらに南オーストラリア州では640kmにも及ぶ大河川地域Rich River Plainsを通り、アレクサンドリナ湖へ、そして大海へと抜けて行く。1824年、探検家ヒュームとホーベルによって発見されたこの大河は、6年後にスチュワートによって、当時のNSW植民地書記官ジョージ・マレーにちなみマレー川と名付けられた。 マレー川では19世紀半ば~20世紀初頭まで、数多くのパドルスティーマー(外輪蒸気船)が活躍していた。その多くは内陸にある牧羊地からの羊毛運搬にたずさわっていたのだ。しかし鉄道網が発達するとともに用途が少なくなり、1930年代に残ったのはわずか数隻だった。そんな時代に取り残された船も、今では観光客を乗せてのクルーズ船として川を往来している。船の上から河岸の景色を眺め、「羊の背に乗った大国」の歴史をかみしめてみるといい。











